2008/09/21.Sun

経験。

義兄へ送った出産祝いが、届いたと、お礼の電話が来た。
で、お礼を述べた後、ちょっと、聞きたいことがあると。

「赤ちゃんが、泣いてばかりいるんだよね〜」

「あ。それは。。。ミルクが足りないか、暑いか、寒いかですね。」

状況も聞かずに、すかさず、私が答えたから、義兄がドン引きしているのがわかった。

「昨日、病院に行って聞いてきたんだけど、2〜3時間置きにあげてれば大丈夫って言われて。その通りにしてるんだよね〜」

「いいえ、2〜3時間じゃ足りませんよ。赤ちゃんの胃袋は、まだ、まっすぐになっているから、通過しやすくて、1時間おき、コドモのよっては30分おきとかあげないと。赤ちゃんが泣くのは、オムツが汚れて。。とか言いますけど、いまは、紙おむつで表面さらさらだから、その点ではあまり、泣かないです。ミルクが足りないんだと思う。あと、大人が、暑いなぁと思ったら、赤ちゃんは、それより、もうちょい暑いから、一枚脱がせて。大人が寒いなぁと思ったら、もうちょい寒さを感じてるから、一枚着せるとかしないと、泣きます。とにかく、産後、1〜2ヶ月は、あたし、赤ん坊の世話して死ぬんじゃないか?と思うほど、過酷なんですけど、それも、じきに慣れます。泣いたら、ミルクをあげて見てください。飲みっぷりがいい赤ちゃんなら、2ヶ月過ぎたら、哺乳瓶の乳首のサイズも、SからMにしてあげないと。
それから、ときどきは、砂糖湯を冷ましたものを飲ませて、のどの渇きを潤してあげないと。
それでダメなら、また、電話ください。アドレス教えますから、お嫁さんに教えてあげてください」

そういって、私は、切った。
で、昨日、嫁さんからメールが来た。

言われたとおりにしたら、夜鳴きもしなくなったし、よく寝てくれるようになりました、と。

アタシの、ほんの、ちょっと前の姿。。。。。
そして、世のお母さんが通ってきたこと。。。

長男を産んだ6月。
産んだ日は、真夏日だったのに、産んだ途端、自分の手元に来た途端、雨が続いて冷えて、病室にも暖房が入るくらいだった。
が、産後のアタシの体は火照っていたので、私は暑く、汗を出しながら、世話をしていた。
深夜、一通りの世話をして、新生児ベッドに寝せる途端、泣く。
また、抱っこして、まだ、ちゃんと出ないおっぱいを飲ませ抱っこしていると、寝る。
ベッドに戻す、泣く。
この繰り返しを、どのくらいしただろう。
しまいに私は、バスタオルを顔にくっつけて、大泣きしてしまった。
ちゃんと、やってるのに。。。
なんで?
何してもらいたいの?
あああ、目が腐れるほど、眠りたい。。。

泣き止んでから、ナースコールしてみてもらった。

「。。。寒いんだね。。。今日は、とっても寒いの。赤ちゃんは、体温調節できないからね、まだ。お母さんの体が温かくて、抱っこすると眠るんだよ。いま、湯たんぽ持ってきてあげる。」

新生児ベッドに湯たんぽを入れたら、ウソのように眠ってくれて、翌日は、朝食の時間まで、私も眠ることができた。
母が来たとき、この事情を話したら、赤ちゃんが病気以外で泣く理由は、3つしかないと教えてくれた。
「空腹、暑い、寒い」だけだと。

こんなこと↑、病院や育児雑誌には、まったくかかれていない。
私は、いやで買わなかったけれど、某有名育児雑誌は、赤ちゃんをまるで、ペットのように扱っている。
表面上だけを取り繕ったような内容。
情報だけは、たくさんある。
すばらしい、格式のある人々が解説している。
でも、その影では、お母さんの下半身はエライことになってるし、赤ん坊は寝てばっかりっていうのは、ウソなんだということを、経験して、初めてわかってくる。
そんなこと、ひとつも書いていない。
いーちーばーん、お母さんに必要な情報が、一切、知らされない現実。

だから、いま、核家族でくらしているお母さんたちは、簡単に赤ちゃんを殺めてしまうのだ。
あの晩の私のようなお母さんが、たくさん存在しているのだと思う。
梅@アン名みたいに、コドモの夜鳴きがひどいから〜と睡眠薬飲ませようとする母親も、まだまだ、いるはずだ。

赤ん坊を育てるにあたり、ちょっと、こうるさい鴨〜と思いつつも、やはり、母や、周囲のおばちゃんたちの助言は、何よりも、当たっていた。
経験より、勝るものなし!
本当に、そう思った。

以前、イトイさんとこで読んだ記事だったと思う。
災害にも丈夫な品種の米を作ろうと、水、土、光、栄養、気象。。。。。日本の最高の頭脳を集めて、地下に水田を作った。
1週間は、順調だった。
が、それ以降、生育も止まるどころか、枯れてきた。
最高の頭脳集団は、わからなかった。
すべてにおいて、完璧だったのに、なにがダメなんだ?

そこで、ある人を通じて、新潟で米作り60年という、じさまに見てもらうことになった。
「地下の水田」を。
最高の頭脳集団の誰もが、このじさまになんか、わかるはずないだろうと、思っていた。
研究に研究を重ねて作った、最高の田んぼなんだから。
後ろから、けりをいれたら、手をつきそうな、じさま。。。。。

その、じさまが、地下の水田に入って、くるーーーっと見回した。
研究内容、準備内容の説明の途中、じさまが、言った。

「風だね。」

風がないから、稲が育たない。
自然の風がないから、空気が動かないから、だめなんだと。

それから、全く同じ条件のもとで、地下から、地上に移して、風を入れるようにしたら、稲の生育は止まらなかった。

最高の頭脳集団より、学もない、知識もない、じさまの経験からでた一言。

知識だけでは、人は生きてゆけない。
が、経験だけを、振りかざしても生きてはいけない。
知識は、経験した上で、初めて生きるものなんだと思う。

経験だけが、古くからの言い伝えだけが、大事とは言わない。
その時代、時代の知識も流行も、とても大切なんだと思う。

欲しくて子供を産んだのに、100%かわいいと思えない。
毎日戸惑いながら接して、そして、かわいいと思えない自分に罪悪感を感じていた。
赤ちゃん=幸福
なはずなのに、孤独感だけが、増えていった。
おそらく。。。
その辺を解決しないと、少子化対策は解決できないのだと思う。
オキナワに移住すると、子沢山になるというのが、わかりやすい実例。
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